中川公正 Kimimasa NAKAGAWA

画家

在住埼玉県
所属美術団体NAU21世紀美術連立展会員
「うたかた」は文学にしばし登場する言葉です。漢字では泡沫であり泡を意味しますが、文学では象徴的に用いられています。『方丈記』の冒頭で、「泡沫は決してとどまることがない事象で、同じものも二つとない。」は印象的で、泡沫を人の世になぞらえ、事象が幾度となく繰り返され、その流れは絶えないと無常が綴られます。 作品は、幻想との狭間で絶えず姿を変え、日本人にはどことなく懐かしさを感じさせる古の情景です。

「たまゆら(玉響)」は古語で「かすか」を意味し、現代のおいても使われる言葉です。由来は勾玉が触れ合い出るわずかな音だそうですが、その音をイメージすることはできます。 その意味で「TAMAYURA」シリーズは、「UTAKATA」よりもやや現世に近いようで、鮮やかな黄色がそれを物語ります。自分にとっては「かすか」な音すらも現実世界であり、その結果強い色彩を用いています。

<プロフィール>
広島県生まれ。1987年AJAC展新人賞、1988年現展新人賞、1997年東京展優秀賞など受賞歴多数。1998〜2000年韓国に招きで滞在し制作を行った。 芸術総連盟安東支部 客員研究員、成均館大学アートギャラリー(ソウル)など韓国内で個展3回。NAU21世紀美術連立展会員。

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